「メタボリックドミノ」防ぐコロナ禍の食べ方改革 | 口から守る! あなたの健康 | 毎日新聞「医療プレミア」
うつる病気より怖い“つくる”病気
新型コロナウイルス感染症に関するニュースを見ていると、人から人へとうつる病気に危機感を覚えます。しかし、厚生労働省の統計によると、2020年の日本人の死因は悪性新生物、つまり、がんが最も多く、心疾患や脳血管疾患も上位に位置しています(図1)。感染症による死者よりも、これら生活習慣病による死者が日本人の大多数を占めているのです。生活習慣病は、口に運んでいる食べ物や食べ方で病気を“つくっている”と言っても過言ではありません。また、バランスの悪い食事をしていると病気に対する抵抗力が弱まり、感染しやすい体を“つくっている”とも言えるでしょう。
「メタボリックドミノ」(図2)という言葉をご存じですか?
過食や運動不足などの生活習慣が原因となり、肥満から高血圧、高血糖などを引き起こし、それが重なるとメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)となります。メタボは糖尿病や脳血管障害につながりやすいとされ、ドミノ倒しのように病態が進んでいく流れを表しています。
注目したいのは、上流にある肥満のドミノの前に「う蝕(しょく)=むし歯」や「歯周病」のドミノがあることです。肥満傾向にある場合は、う蝕、歯周病のリスクを疑い、上流の小さなドミノが倒れないうちに食べ方を見直しましょう。歯科医院を受診するチャンスともいえます。
口腔(こうくう)内も体と血液でつながっています。その血液は食べたものからつくられています。口腔内に問題があれば体のどこかに不調があり、体に不調があれば口腔内にも問題があると考えられます。口の健康と体の健康は切り離すことはできません。
大切なのは、ドミノを上流で食い止めることです。大きなドミノまで進んでしまうと、高額、もしくは高度な医療の力がないと支えることができません。後手後手の治療ではなく、先手先手の予防で賢く対処し、ウイルスやストレス、病気と闘える体づくりをしていきましょう。
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